スーパーの生産性を上げる事は不可能?
いらっしゃいませ!でにろんです。
スーパーで働くこと6年、「スーパーの生産性を上げることは不可能」だと言う答えに行きつきました。
正しくは「日本の大手スーパーの生産性を上げる事は不可能」です。
理由は捨てるほどあり、全部上げていたらキリがないので、スーパーで働いたことがない人でもわかるような実例をあげて、ここがおかしい!とモノ申し、改善策を提案していきます。
スーパーで働いている人、今後スーパーで働きたい人、それ以外の人もぐっと楽しめるような記事にしていきます。
年収二倍の管理職が商品出しをしている現実
年収100万のパートと年収1000万の管理職が同じ商品出しをしている事に疑問を持たない、むしろ、商品出しをしていないと「あの人何にもやらない」と悪評が広まります。
これおかしくないか?
よく考えてみてほしい、次の内どちらが商品出しが速いと思うか?
- 年収100万 野球部のムキムキアルバイト
- 年収1000万 50歳の店長
10人中10人が前者の方が速いと答えるだろう。
単純計算で申し訳ないが、1000万の店長は野球部のアルバイトの10倍速で品出しをしなければ、辻褄が合わない。
瞬間移動が使えるならありえるかもしれないが、10倍速は絶対に無理。
その他にもレジの人員が減ったら社員が応援に入らなければならないルールがある。
社員がレジ専属のパートさんより速くレジ打ちをする事は絶対にできない、あなたもスーパーで男性が慣れない手つきでレジを打っているのを見た事があるのではないだろうか?
そんな事をしているんだったら曜日、時間帯の客数を集計し、レジが混む時間を予測して足りない時間に人を雇えばいい。
もっと言えば、セルフレジの導入、お年寄りが操作が難しいというのならセミセルフを入れるべきだし、若年層の多い地区なら完全無人レジを導入すればいい。
売上を上げたい、利益を上げたいと思っているのであれば、前線で槍を振り回して戦ってはいけない。
だって、
新しい槍を購入したり、違う武器に変える、それまた戦い方を変える権限を持っているのが管理職なのだから。
人手不足を社員で補えば生産性は下がり、売り上げや利益はもっと下がる、利益が下がれば人はもっと雇えなくなってアウト。
よくある言い訳の人が集まらない。
求人をチラシで出してもこないのであればネットを使えば良い、チラシを真面目にみている人がどれだけいると思っているんだ?
これが地元の小さいスーパーならわかるが、私の職場は皆が絶対知っている大手スーパーだから笑えないのだ。
在庫が生産性を破壊する
今リアル店舗が通販に押されに押されている。
アマゾンや楽天といった通販は、注文されたら注文された分だけお客さんに売ることができる。
かたやリアル店舗はどうだろう?客数を予想し発注し在庫を持つ、在庫が多ければ廃棄処分、在庫が少なければ商品を売ることができないのだ。
そもそも在庫って何なんだ?最近では在庫という言葉自体が時代遅れになってきている、、、、、。
- 商品がトラックから倉庫へ
- 倉庫から売り場へ従業員が持っていき陳列
- 売れてスカスカになったら前出しをしてキレイにする
- 賞味期限が切れそうになれば値下げシールを貼る
- 売れ残れば廃棄処理をし分別しながらゴミに捨てる
値下げシールを貼る作業からは、人件費を使って利益を生まない作業をしなくてはならないのだ。
過剰なサービスはいるの?
スーパーは過剰なサービスが多すぎる、特に大手スーパーは最悪だ。
例えば
・車イスの方と一緒に一時間つきっきりで買い物をする
・100円の商品で不良がでれば県外でも届けに行く
・お客さんの長話に付き合う&電話もあり
・お客さんが商品を破損してもおとがめなし
そんなの当たり前だと思ってしまうかもしれないが、生産性という面では最悪だ、車イスの方は丁寧にお断りすればいいし、不良品を県外まで届ける必要はない。
車イスのお客さんが1カ月1000万円スーパーで買い物してくれるのであれば別だが裕福な人でも10万だろう、粗利率を考えれば5%として5000円、車イスのお客さんは管理職が対応するため、
1,2時間対応したら赤字だ。
血も涙もない話かもしれないが、ここまで考えて商売をしていかなければ生き残っていくのは厳しい。
まとめ
小売業は半分サービス業でもあるので、生産性を追求していく事が100%正しいとは言えないが、私は人口減の今だからこそ生産性無しでは生き残っていく事は不可能だと考えています。
規模が大きくなればなるほどフットワークは重くなり、新しい事や考える事を止めてしまっています。
10年前はネットで食品を買うことなんて想像もつきませんでした。10年後はスーパーをロボットが縦横無尽に行き来しているかもしれないし、スーパーが無くなっているかもしれません。
人が少ないなら社員で補え、在庫を持ってチャンスを逃すな、お客様は神様!サービス万歳!
30年前と何も変わっていません。
最後に伝えたたいのは、
このお話は、地元の小さいスーパーではなく皆が知っている超大手スーパーで起きているという事です。
ありがとうございました、またお越しくださいませ。