でにろんの食品スーパー日記

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大卒で食品スーパー店員やってます。

「バカやろう」日清食品のCMが時代を変えたたった1つの理由

どうもでにろんです。

 

ビートたけしでおなじみの日清食品のCMを知っていますか?

 

「バカやろう」をテーマに世間を騒がせた矢口真里や、佐村河内のゴーストライター新垣が出演したり、普通の食品cmをつまらんと批判したりしているあのCMです。

 

このCMは時代を変えたと言っても過言ではないです、それはなぜか?

 

初めて、食品にネガティブなイメージを待たせたCMだからです。

 

普通食品にネガティブイメージはタブーで、各メーカーはお客さんに少しでも良いイメージを持ってもらおうと必死に売り込みます。

 

例えば、「コク、風味、まろやか」といった味覚嗅覚に訴えたり、「便利、簡単、時短」で機能をアピールしたりします。

 

しかし、

このCMは違うんですよ。

 

 

 

このCMが伝えたい事

「バカやろう」=普通の考えでは生き残っていけない

 

今の時代、おいしいラーメンを作ってCMを流すだけでは売れません。

 

今までのやり方はすべて取っ払って、「ラーメン業界を変えて行くぞ」という日清食品の熱いメッセージが込められています。

 

ビートたけしの

「食べ物のCMは、普通好感度の高いタレントがうまそうに食べないんだ!」とキレるシーンが印象的で、まさに今の時代はつまらんと言わんばかりに皮肉っていますよね。

 

最近の新商品でも、抹茶ラーメンや梅昆布焼きそば等々冒険しています。

 

deniro1.hatenablog.com

 

CMに隠された「君の名は」と「シンゴジラ」

実はこのcm、2016年度に映画界を震撼させた二大映画のワンシーンが取り入れられています。

 

  • 河原で子供が「流星だ」と叫ぶシーン
  • 本社がビームによって壊されるシーン

 

実は、このCMのシナリオは全部副社長である安藤徳隆氏が書いており、ビームで実の父親である社長の安藤宏基氏の部屋をぶち壊す暴挙に出ています(笑)

 

まさに父親が築いてきた日清食品への宣戦布告で、このCMを父親に見せた時、すぐに取り消せと大喧嘩になったそうです。

 

副社長の、

「トヨタではなくアップルを目指す」という言葉がすべてを物語っていますね。

 

CMから見るマーケティング

SNSの拡散を狙う

副社長はCMを流すだけで売れる時代は終わったと言います。

 

テレビを見る人は年々減り続け、スマホの普及で一人当たりが目にする情報量は一気に増えました。

 

だからこそ、本人が意思を持って話題にしないことには記憶に残らないんですね。

 

TwitterやフェイスブックといったSNSを使えばボタン1つで全世界に発信できる今、「日清食品がふざけたCM出したぞ!」と拡散を狙っているんです。

 

ネガティブは記憶に残る

世間を騒がせた人物や、批判といったネガティブイメージはとても記憶に残りやすいんです。

 

良かったことは覚えているのに、嫌だった経験ってなかなか忘れないですよね、それと同じ原理です。

 

まとめ

どこの業界もマンネリ気味な今、バカなことをやらなければ生き残っていけないと、日清食品からの熱いメッセージを感じて頂けたでしょうか?

 

矢口真里が出演したCMが一週間で放送中止になるという事件もありましたが、これにめげずにメーカーさんにはバカやってほしいですね。

 

あなたもバカやってみては?